重症心身障害児における臼蓋形成のための立位練習の意義とは
今回は臼蓋形成のために立位練習には意味があるのかという質問から、
POSTに挙げてみました。
犬などでも臼蓋形成不全は起こりうるので、
ペットとして飼われることで、野生のときよりも運動量が少なくなり、
股関節(だけではありませんが)などの形成が未熟になってしまうのかもしれません。
人間はそれに加えて、立ち上がったことでさらに股関節に体重が浅くかかるようになったと考えられています。
レントゲン上、右と左の股関節の形に大きな差があると思うのですが、
大腿骨(足の骨)が潰れているのと、
潰れている側の受け皿、骨盤側の臼蓋も形がやや不整で短いです。
なので、股関節を外側に開いて、
しっかり体重がかかるように装具で加療することで、
大腿骨側も臼蓋側も形成を促そうという治療法です。
特に重症心身障害児は自分の筋緊張で股関節を上外側に引っ張りやすいので、
脱臼の危険性が高くなります。
肩幅くらいでも足を開いて体重をかけることで筋緊張を是正したり、脱臼を予防するように骨の形成を促すこともリハとして行なっていきます。
側彎が強いというようであれば体幹装具等と併用して立位練習を行なうことが望ましいです。
基本的には僕らも側彎や脱臼を来たさないので、同じように運動したり、座ったり、寝たり、活動していくことが出来ることが目標になります。
色々なアイテムを使って、立位練習を頑張りましょう♪
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